樹木葬を選ぶと後悔する?トラブル例やメリット・デメリットを紹介

樹木葬を選ぶと後悔する?トラブル例やメリット・デメリットを紹介


近年、お墓の形として樹木葬を選ぶ方が増えています。ただし、実際に契約した方のなかには、思っていたものと違ったという声もあるようです。埋葬の方法や費用、お参りのしかたなどについて確認が足りないまま決めると、後悔につながりかねません。

この記事では、樹木葬を選んで後悔する理由10選と、失敗しないためのポイントを解説します。メリットとデメリット、契約前によく寄せられる質問も紹介しますので、樹木葬を候補に入れている方は目を通してみてください。

■樹木葬を選んで後悔する理由10選


樹木葬は墓石を建てない供養の形で、費用の面でも継承の面でも負担が軽くなります。一方で、一般墓とは仕組みが違うぶん、契約したあとに戸惑う方も少なくありません。

ここでは、樹木葬を選んだ方が後悔しやすい理由10選を取り上げ、それぞれをどう防げばよいのかを解説します。気になる項目があれば、契約前の確認事項として書き留めておいてください。

◇1.自然に還れる埋葬方法ではなかった

樹木葬と聞くと、遺骨が土に還り、木々の一部になる姿を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。実は、すべての樹木葬が自然に還る埋葬をしているわけではありません。骨壺のまま区画に納める形をとる樹木葬もあり、この場合は遺骨が土に触れることはないのです。

契約したあとで骨壺のまま安置されていたと知り、イメージと違ったと感じる方がいます。自然に還る形を望むのであれば、遺骨を土に直接埋める方法かどうか、骨壺や骨袋から出すのかどうかを、見学のときに確かめておきましょう。パンフレットの写真だけでは判断がつかないため、担当者に直接確認するのが確実です。

◇2.費用が想定よりも高くなってしまった

樹木葬は一般墓より安いといわれますが、必ず安く収まるとは限りません。多くの樹木葬は一人用や夫婦用など、少ない人数での利用を前提に料金が組まれています。そのため、納骨する人数が増えるほど一人あたりの負担は下がらず、家族全員で入ろうとすると、かえって割高になることがあるのです。

何人が入る予定なのかを先に決めてから、料金表を読むようにしましょう。人数が増えたときの追加料金がいくらか、そもそも何人まで納骨できるのかという点も契約前に確認しておくと安心です。

◇3.お墓参りがイメージどおりではなかった

樹木葬には、一般墓のような墓石がありません。手を合わせる対象が樹木や草花になるため、お墓参りをしている実感が湧かない、先祖を供養できている気がしないと感じる方もいます。長く一般墓に通ってきた方ほど、その落差を大きく受け止めがちです。

お参りのしかたは家によって考えが違います。どこに向かって手を合わせるのか、どのような形で故人を偲びたいのかを、家族や親族と事前に話し合っておきましょう。実際に見学して、その場で手を合わせてみると、感覚のずれに気付きやすくなります。写真で見た印象と、その場に立ったときの感じ方は違うものです。

◇4.お供え物の制限が多かった

樹木葬では、線香や花、食べ物を自由に供えられない場合があります。火の始末が難しく、火事につながるおそれがあること、そして景観を保つことがおもな理由です。供えたものをそのままにすると、動物が寄ってきたり草花が傷んだりする心配もあります。

お参りのたびに好きな花を手向けたい方や、故人の好物を供えたい方にとっては、この制限が思わぬ不満につながりかねません。何を持ち込めて何が禁じられているのか、供えたあとの片づけはどうするのかを契約前に確認しておきましょう。

◇5.お参りに行くのが難しくなった

里山型の樹木葬は、山林や郊外に区画を設けているところが少なくありません。自然に囲まれた環境は魅力的ですが、そのぶん交通の便は良くない場合が多いでしょう。契約した当時は車で通えていても、年を重ねて足が弱り、現地まで行けなくなるケースはよくあります。

最寄り駅からの距離、バスの本数、駐車場があるかどうかは、見学のときに自分の目で確かめておきましょう。将来、運転をやめたときにどうやって通うのかまで考えておくと、選び方が変わってくるかもしれません。

◇6.個別安置期間を把握できていなかった

樹木葬の多くは、個別に安置する期間が決められています。その期間を過ぎると遺骨は合祀墓へ移され、ほかの方の遺骨と一緒になるのが一般的です。期間を把握していなかったために、久しぶりに訪れたら個別の区画がなくなっていた、という事態も起こり得ます。

合祀されたあとは、遺骨を取り出せません。あとで改葬するつもりだったのに、合祀型を選んでしまい、遺骨を移せなくなったという相談も見られます。個別の安置期間は何年か、期間が過ぎたあとの遺骨はどう扱われるのか、その連絡は誰に届くのかまで、契約書で確かめておきましょう。

◇7.シンボルがほかの方と共有だった

合祀型や集合型の樹木葬では、シンボルとなる樹木をほかの契約者と共有します。1人に1本の木が用意されると思い込んでいると、現地で説明を受けたときに気持ちが沈むかもしれません。区画が分かれていても、目印になる木は共通というつくりは珍しくないのです。

シンボルを分けたいのであれば、区画ごとに樹木を設ける個別型が候補になるでしょう。ただし、費用は上がります。共有でも構わないのか、自分たちだけの木がほしいのかを、家族と話し合ったうえで種類を決めてください。

◇8.追加料金が多く発生した

表示されている金額の安さだけで決めてしまうと、あとから請求が続くことがあります。年間管理料や彫刻料、法要のときのお布施などは、初期費用とは別に必要になる場合があるためです。一つひとつは小さくても、積み上がれば総額は膨らみます。

見積もりを受け取ったら、契約時に一度だけ支払うお金と、その後も払い続けるお金を分けて書き出してみましょう。初期費用のほかにどのような支払いが生じるのかを、見学のときに一つずつ挙げてもらうと安心です。表示価格に何が含まれているかを尋ねるだけでも、比べたときの見え方が変わります。

◇9.ペットと一緒のお墓に入れなかった

家族同然に過ごしてきたペットと同じお墓で眠りたいと考える方は増えています。しかし、ペットの受け入れを断っている霊園・寺院は今も多く、契約したあとで一緒に入れないとわかるケースも珍しくありません。ほかの利用者への配慮から、ペット用の区画を分けているところもあります。

ペットと一緒に入りたい場合は、その条件で絞り込んで探すとよいでしょう。受け入れの可否だけでなく、納骨の方法や手続きの流れも問い合わせの段階で聞いておきましょう。

ペットと一緒に眠れるお墓や樹木葬をお探しの方は、以下のページから条件に合う霊園を探せます。

ペットと一緒に入れるお墓・樹木葬を探す

◇10.家族や親族の理解を得られなかった

樹木葬は、埋葬の形もお墓参りのしかたも一般墓とは異なる点が多いお墓です。そのため、話を通さずに契約すると、家族や親族から反対されるおそれがあります。契約後になって、やはり墓石を建ててほしかったと不満を伝えられる例もあるようです。

費用の負担をめぐって話がまとまらず、もめてしまうケースも見られます。誰がいくら出すのか、将来の管理料は誰が払うのかまで決めておかないと、溝が深まりかねません。

お墓は残された方が通う場所でもあります。関係する人と話し合い、全員が納得してから契約に進んでください。

■樹木葬のメリット・デメリット


ここまで挙げた後悔の理由は、樹木葬の弱点とも重なります。良い面と気を付けたい面を並べて確認しておきましょう。

樹木葬のメリットは以下のとおりです。

  • 後継者がいなくても、霊園や寺院が管理と供養を続けてくれる
  • 墓石を建てないため、一般墓より費用を抑えやすい
  • 宗旨宗派を問わず利用できるところが多い

一方でデメリットには以下のような点があります。

  • 季節によって樹木や草花の景色が変わり、時期によっては寂しく見える
  • 合祀されたあとは遺骨を取り出せない
  • お供え物やお参りの方法に制限がある

片側だけを見て決めてしまうと、契約したあとで見え方が変わってきます。両方を並べたうえで、家族の希望に近いほうを選んでください。

■樹木葬に関するよくあるQ&A

樹木葬を検討している方から、よく寄せられる質問に答えます。生前契約や檀家の扱いは、あとから変えにくい部分です。契約を進めるうえで迷いやすいところですので、当てはまるものがあれば目を通してみてください。

◇樹木葬は生前契約できる?

樹木葬は、生前に契約して区画を確保しておけます。元気なうちに自分で選べるため、残された家族が急いで墓所を探さずにすむでしょう。希望する場所や樹木があるなら、早めに動いたほうが選べる幅は広がります。

ただし、契約の前に家族の理解を得ておくことが欠かせません。本人が納得していても、送り出す側の考えが違えば、あとから話がこじれてしまいます。

もう一つ気を付けたいのが、管理料の扱いです。樹木葬によっては、納骨する前の段階から年間管理料が発生します。契約から納骨までの期間が長くなるほど支払いは積み上がるため、いつから管理料がかかるのかを契約時に確かめておきましょう。

◇樹木葬の場合、檀家になる必要はある?

樹木葬は、宗教や宗旨宗派を問わずに利用できるところが多く、檀家にならなくても契約できるケースが一般的です。継承を前提としない供養の形であるため、寺院との付き合いを負担に感じる方でも選びやすいでしょう。

ただし、寺院墓地にある樹木葬では、檀家にならないと利用できない場合があるため注意が必要です。檀家になると、法要への参加やお布施を求められることがあり、費用の見通しも変わってきます。宗教や宗旨宗派が限定されている施設もあるようです。

問い合わせのときに、檀家になる必要はあるのか、宗旨宗派の条件はあるのかを聞いておきましょう。寺院墓地を候補にする場合、なおさら早い段階で確かめておきたい点です。ここをはっきりさせておけば、契約後の行き違いを避けられます。

■まとめ

樹木葬で後悔した方の話をたどると、遺骨の扱い、費用の総額、お参りのしやすさ、そして家族の理解に行き着きます。どれも契約の前に確かめられる内容です。

気になる霊園・寺院が見つかったら、必ず現地へ足を運び、疑問に思ったことをその場で質問してください。個別の安置期間や追加料金、お供えのルールは、パンフレットだけではわかりません。時間をかけて選んだお墓であれば、残された家族も迷わず通えるでしょう。

岩崎石材では樹木葬以外にも納骨堂や一般墓、永代供養墓など多種多様なお墓をご用意しております。

ご希望に合わせたご提案をさせていただきますので、お墓のことでお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。