ペットと入れるお墓はある?樹木葬や永代供養墓、納骨堂など選択肢を紹介

ペットと入れるお墓はある?樹木葬や永代供養墓、納骨堂など選択肢を紹介

ペットと暮らす日々はかけがえのない大切なものですが、いつの日かお別れのときがやってきます。大切な家族の一員だからこそ、お別れの際は、安らかに眠れる素敵な場所を用意したいところです。人によっては、「ペットと同じお墓に入りたい」と考える方もいるでしょう。

そこで今回は、「ペットと人間は同じお墓に入ることはできるのか?」といった疑問や「ペットが安心して眠れるお墓を探したい」と考える方向けの情報を紹介します。お墓を探す際のポイント、樹木葬や永代供養墓、納骨堂などのお墓の種類についても説明しますので、ぜひご覧ください。


■大切なペットと同じお墓に入ることはできる?

そもそもペットが亡くなったときに、人間と同じお墓に入ることはできるのでしょうか。ここでは仏教の考え方、法律上の取り扱いについて説明します。

◇仏教におけるペットの扱い

仏教の場合は、「人間とペットを一緒のお墓に入れてはならない」という考え方が基本です。犬や猫などの動物は「畜生」に分類されるため、人間との共葬はしない寺院が多いでしょう。

しかし、すべての寺院が「ペット共葬NG」というわけではありません。ペットを家族として大切にする利用者の思いを尊重して、人間とペットの共葬を認める寺院も存在します。

「ペットが人間と同じように極楽浄土に行けるのか」という疑問については、寺院ごとにさまざまな考え方があります。例えば、「南無阿弥陀仏と念仏を唱えられないから極楽浄土には行けない」「ペットの飼い主が念仏を唱えれば行ける」など、宗派のなかでも考え方が異なるわけです。

ペットとの共葬が前提条件であるなら、お墓探しをする問い合わせの段階で、詳細を確認しておきましょう。

◇ペットと入れるお墓には法律上の問題はない

仏教上ではペットとの共葬は認められにくいものの、ペットと同じお墓に入ること自体が法律で禁止されているわけではありません。ペットの遺体は法律的にはモノとなり、人間の遺骨と一緒に入れる副葬品として扱われます。

◇霊園・墓地の許可が必要

ペットの遺骨を現在使用しているお墓に入れる場合、その霊園・墓地の許可が必要となります。法律上の問題はなくとも、霊園・墓地によって、ペット共葬についての考え方が異なるためです。

ペットと入れる霊園・墓地は増えていますが、まだ少数で数が限られます。勝手に共葬をすると契約を解除される可能性もあるので、遺骨をお墓に入れる際は、必ず許可を得てから行なってください。


■民間霊園にはペットと入れるお墓が多い

ペットと入れるお墓を探すなら、まずは近隣の民間霊園から探してみましょう。民間企業が運営する民間霊園は、宗教上の制約が緩いところが多く、ペット共葬の許可も比較的得やすいためです。ただし、霊園によっては、「一部の区画のみ可」などの制限があります。

なお、地方公共団体が運営する公営霊園は、ペットと人間を同じ場所で埋葬することはできません。また、寺院墓地は仏教の観点から基本的にはNGですが、まれに受け入れ可能なところがあります。


■ペットと入れるおもなお墓の3つの種類

 
お墓は生前契約できるので、早いうちから検討しておくのもおすすめです。お墓を選ぶときには、ペットが先に亡くなっても納骨できるのか、という点も確認しておきましょう。

先に納骨できない場合は、手元供養か一時的にペット用の納骨堂を利用するなどの方法があります。

ここではペットと入れるお墓の種類として、樹木葬・永代供養墓・納骨堂を紹介します。

◇(1)樹木葬

樹木葬とは、樹木を墓標とする供養方法のことです。お墓にかかる費用を抑えたい方や、自然のなかで眠りたい方に人気があります。

樹木葬は宗教上の制約がないところが多いため、人間とペットが一緒に眠れるお墓も見つけやすいでしょう。

ただし、人間と同じお墓に入れるもの、ペット専用のお墓があるものなど、納骨の方法には違いがあります。そのほか、複数の遺骨をまとめて埋葬する合祀型もあるので、契約の際にしっかりと確認しておきましょう。

◇(2)永代供養墓

永代供養墓は、家族などではなく、霊園や墓地の管理者がお墓の管理・供養をするお墓です。お墓の継承を気にしなくても良いことから、近年注目が集まっています。

永代供養墓の場合は、個別スペースに一定期間埋葬されたあと、合祀墓に移されるケースが一般的です。このとき、人間用の合祀墓とペット用の合祀墓に分けられることがあります。永代供養墓を検討する際には、いつまで個別スペースで一緒にいられるのか、個別スペースの利用を延長できるのかなどを確認しておきましょう。


◇(3)納骨堂

納骨堂とは、遺骨を収蔵できる屋内施設のことです。一般的なお墓と異なり、天候を気にせず参拝できる点がメリットです。ペットの受け入れ可能な施設としては、ペットと人が一緒に入れる納骨堂と、ペット専用の納骨堂の2種類があります。

ペットと一緒に入れる納骨堂を選ぶ際は、その納骨堂の種類をよく確認しましょう。コインロッカーのような扉付きの棚に遺骨を安置するタイプ(ロッカー型)や、カードを使うと骨壺が運ばれてくるタイプ(自動搬送型)など、さまざまな形式の納骨堂があります。


■ペットと入れるお墓を探す際のポイント


ここからは、ペットと入れるお墓をどのように探すのか、意識しておきたいポイントを確認しましょう。


◇現地見学で細かな条件を確認する

インターネットで気になるお墓を見つけたら、現地見学に行ってみましょう。お墓を実際に見て回ることで、施設の雰囲気や整備状況、周辺の環境などをチェックできます。ペットと一緒にお墓に入りたいなら、以下のような内容を管理者に尋ねてみましょう。

・どのような形で納骨されるのか
・人とペットを同じ場所に埋葬してもらえるのか
・宗教や宗派の条件はあるのか
・ペットが先に亡くなった場合、先に納骨してもらえるのか
・合祀のタイミングはいつなのか
・永代供養に対応しているか
・ペットと一緒にお墓に入る場合、年間管理費は上がるのか


◇家族や親族の理解を得ておく

家族や親族のなかには、ペットと人が同じお墓に入ることに抵抗感がある方がいるかもしれません。ペットと人が一緒に入れるお墓を契約する前に家族や親族とよく話し合い、理解を得ておきましょう。

既存のお墓にペットの遺骨を納める場合も、そのお墓に関係する家族や親族の了承を得てから、遺骨を納める必要があります。霊園や墓地が受け入れ可能かどうか、規則もよく確認しておきましょう。


■ペットと入れるお墓に関するよくあるQ&A


ここでは、ペットと入れるお墓に関するQ&Aをまとめました。


◇ペットと入れるお墓の生前契約はできる?

ペットと一緒に入れるお墓は、生前契約が可能です。生前にお墓の準備をしておくと、残された家族の負担を軽減できるでしょう。契約する際は、納骨できるペットの種類や数など、使用規則の入念な確認を行なってください。

特にペットが先に亡くなった場合、どのように対応してもらえるかは重要な確認ポイントです。

なお、飼い主が亡くなるまでペットの遺骨を納骨できないケースがあります。ペットの遺骨を先に納められない場合は、飼い主が亡くなるまで手元供養するなど別の対応が必要です。


◇ペット専用のお墓から新しいお墓へ遺骨を移動できる?

すでにペット専用のお墓に遺骨を埋葬している場合でも、ペットと入れるお墓に遺骨を移すことは可能です。「ペット用のお墓ではなく、人間と一緒に入れるお墓に移したい」「引越しするので近くのお墓に移したい」という希望があるなら、お墓の引越しを検討してみましょう。

ただし、既存のお墓で遺骨が合祀されている場合は、遺骨を個別に取り分けて移動させることはできません。一時的にペット専用のお墓を利用される方は、遺骨は合祀されるのか、合祀のタイミングはいつなのかを十分に確認しましょう。


◇埋葬できるペットの種類は?

基本的には小動物(犬、猫、鳥類、ハムスター、ウサギなど)が対象であるケースが多いです。霊園・寺院によって受け入れ可能なペットの種類は異なるので、問い合わせる際に確認しておきましょう。

なお、ペットの体が大きく骨壺に遺骨が入りきらない場合は、分骨が必要になることがあります。この場合、遺骨の一部をペットと同じお墓に納め、残りの遺骨は自宅で保管する形が一般的です。



◇ペット用の骨壺のサイズは?

ペット用の骨壺は、人間の骨壺よりもサイズが小さめです。一般的には、頭蓋骨が骨壺に納まるサイズを選ぶと、遺骨がきれいに納まります。

骨壺を購入する際は、「猫・小型犬=3.5~4寸」など、サイズの目安表を確認してから購入しましょう。ただし、ペットの種類や体格、火葬の状態によって、遺骨の大きさが変わる点に注意が必要です。また、骨壺のメーカーによってもサイズや内容量が異なります。

迷った場合はメーカーが提示する目安表を参照しつつ、少し大きめのサイズを選ぶとよいでしょう。


◇ペットと入れるお墓が見つからない場合の供養方法は?

ペットと入れるお墓が見つからないときは、別の方法で供養を行ないます。選択できる供養方法は、以下のとおりです。

・ペット専用のお墓で供養
ペット用の個別のお墓、合祀墓、樹木葬、納骨堂など、さまざまな埋葬方法があります。

・自宅の庭に埋葬
持ち家の場合は、自宅の庭にお墓を作って埋葬します。土に還るまで時間がかかるため、遺骨を粉末状にしたり、深く埋めたりするなどの対応が必要です。

・手元供養
自宅にペットの遺骨の安置場所を作り、手元で供養します。いつでもペットを身近に感じられる点がメリットです。

・散骨
ペットの遺骨を山や海に撒き、自然に還す方法です。散骨する際は、業者に遺骨をパウダー状にしてもらってから撒きます。ただし、周囲に迷惑をかけないようマナーを守り、散骨をしてはならない場所でないか確認することが大切です。


■まとめ

宗教上の理由などからペット共葬に対応している霊園・墓地の数は、いまだ多くはありません。したがって、ペットが元気なうちから事前準備を始めることをおすすめします。生前からお墓を準備しておくことで、安心してペットと一緒にいる時間を過ごせるでしょう。

大切なペットが亡くなったときは、葬儀や火葬などの手配も必要です。もしものときに備えてお墓を用意しておけば、お別れの際もゆっくりと見送ることができるでしょう。

ペットと入れるお墓には、樹木葬や永代供養墓、納骨堂など多くの種類があります。お墓探しを始めるなら、まずはインターネットで検索してみましょう。いわさきグループのお墓探しサイト「心のお墓」では、ペットと一緒のお墓を検索できますので、ぜひご利用ください。


岩崎石材では多種多様なお墓をご用意しております。
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