お墓を建てる場所はどこでも良い?墓地の選び方を徹底解説

お墓を建てる場所はどこでも良い?墓地の選び方を徹底解説

新たにお墓を建てることは決まっているものの、建てる場所が一向に決まらず、話が進まないケースもあるでしょう。どのような基準で場所を選べば良いのか、法律上の決まりはあるのか、細かい部分が気になるものです。

本記事は、お墓を建てる場所を決めかねている方に向けて、お墓を建てる場所に関する決まり、墓地の選び方を解説します。お墓の場所選びで後悔しないため、ポイントを押さえておきましょう。


■お墓を建てる場所に制限はある?よくある疑問を紹介

最初に、お墓を建てる場所について、法律上のルールやよくある疑問を説明します。

◇お墓を建てる場所に決まりはある?

墓地や埋葬のルールについては、「墓地、埋葬等に関する法律」で定められています。

お墓を建てられるのは、都道府県知事の許可を得た「墓地」に限定されます。墓地以外に勝手に埋葬や納骨をすると、法律違反となるため十分に注意が必要です。

◇所有している土地にお墓を建てられる?

「自分の土地であれば、お墓を建てても問題ないのでは?」と考える方もいらっしゃいます。しかし、所有している土地に勝手にお墓を建てて、遺骨を埋葬するのはNGです。

ただし、私有地に建てられているお墓であっても、法律上問題ないケースもあります。具体的には「墓地、埋葬等に関する法律」が制定される前に建てられたお墓で、行政の許可を得ているものは、「みなし墓地」として認められています。

現在は法律上、私有地に許可なく墓地を建てることはできません。ただし、「墓石・墓標を建てるだけで、遺骨を埋葬しないならOK」という解釈もあります。

とはいえ、お墓に対してネガティブなイメージを持つ方も少なからず存在します。個人の土地に勝手にお墓を作ると、近隣住民から苦情が来る可能性があるでしょう。

◇遺骨を自宅で保管するのは問題ない?

自宅内で遺骨を安置するのは、法律違反ではありません。この供養方法は、「手元供養」「自宅墓」などと呼ばれます。お墓を建てる場所が決まらないとき、一時的に自宅安置を選ぶ方も少なくありません。

自宅で供養をすることで、「故人を身近に感じられる」「お墓参りに行かなくても供養ができる」といったメリットがあります。

ただし湿度の高い場所、風通しの悪い場所に長期間遺骨を保管すると、カビが発生するおそれがあります。衛生的な問題が出ないように、遺骨を管理する必要があるでしょう。

管理が難しい場合は、遺骨をパウダー状にして保管する選択肢もあります。


■お墓を建てられる場所は、公営墓地・寺院墓地・民営霊園の3通り

 
お墓を建てる場所は、運営母体別に「公営墓地」「寺院墓地」「民営霊園」の3つに分かれます。ここでは、それぞれの特徴を詳しく紹介します。

◇お墓を建てる場所(1)公営墓地

都道府県・市町村が管理する墓地のことを、「公営墓地」と呼びます。自治体が運営しているため、経営上の問題が生じて、お墓の管理状況が悪くなるリスクは少ないでしょう。

公営墓地の人気が高い理由は、何といっても利用料金の安さです。ただし、公営墓地ならどこでも安いわけではないことを理解しておきましょう。寺院墓地・民間霊園と比べると安い場合が多いですが、その地域の土地代によっても価格は変動します。

公営墓地には宗旨・宗派の制限がないため、無宗教の方、宗旨・宗派に合うお墓が見つからない方など、誰でも利用可能です。

ただし公営墓地は抽選であることが多く、希望しても確実に入れるとは限りません。タイミングが合えば良いのですが、当選しないまま何年も経ってしまうケースもあります。その自治体での居住年数、埋葬期限など、利用条件が厳しい場合もあるため、詳細の確認が必要です。

◇お墓を建てる場所(2)寺院墓地

寺院墓地を利用する場合、その寺院の檀家である形が多いでしょう。檀家になるためには、その寺院の宗派を信仰していなくてはならないため、利用条件としてはやや厳しめです。ただし、近年は宗旨・宗派を問わない寺院墓地も増えてきました。

寺院墓地のメリットといえば、手厚い供養を期待できる点が挙げられます。寺院内にお墓があるため、日常的に読経を行なってもらえるでしょう。

また、供養や法要に関して僧侶に相談できるのも良い点です。檀家であれば、お盆やお彼岸など法要が多い時期でも、法要の予定を優先的に入れてもらえるでしょう。

寺院墓地の利用に関して気を付けなければならないのは、墓石のデザインに制限がある点です。洋型墓石・デザイン墓石は選択できない場合があるので、デザインにこだわりたい方は事前に確認しておきましょう。

◇お墓を建てる場所(3)民営霊園

民間企業が運営を行なう霊園のことを、「民営霊園」といいます。民間企業は霊園を経営することはできないため、宗教法人や公益法人などからの委託を受ける形で、霊園の管理・運営を行ないます。

民営霊園は、お墓参りをする方に向けたサービス・設備が充実しているところが多いです。休憩所や売店、広い駐車場、送迎バスなど、その利便性に惹かれて民営霊園を選ぶ方も少なくありません。

宗旨・宗派不問の霊園が多いため、対象となる方が多いのも特徴です。お墓の選択肢も広く、「ペットと一緒にお墓に入りたい」「樹木葬にしたい」といった希望を叶えられる霊園もあります。


■お墓はどこに建てるべき?後悔しない墓地の選び方

 
お墓を建てる場所を一度決めたら、そのまま移動させずに大切に使い続けたいものです。とはいえ、あとから気になる点が出てきて、お墓を引っ越したくなるケースもあります。

自分達にとってどの場所にお墓を建てるのがベストなのか、いま一度考えてみましょう。ここでは後悔しない墓地の選び方、意識しておきたいポイントを解説します

◇お墓選びの前に家族と話し合う

お墓を建てる場所を決める際、家族とじっくり話し合う機会を持ちましょう。お墓を建てる場所、かける予算、墓石のデザインなど、決める内容は多岐にわたります。

購入したお墓を将来的に誰が引き継ぐのか、継承者についても話し合いが必要です。もし継承者がいない場合は、永代供養付きのお墓も含めて検討することになるでしょう。

「立派な墓石を建てたい」「お墓の大きさにはこだわらない」「なるべく費用を抑えたい」など、お墓に求める条件は、人によって大きく異なります。まずはお墓に求める条件を、それぞれがピックアップしてみてください。

希望条件がわかったら、その条件を家族の皆で共有します。すべての条件が重なることはまれなので、納得できるまで意見をすり合わせることが重要です。

◇お墓参りをしやすい場所を選択する

お墓探しの際、お墓参りのしやすい場所を選択するのがおすすめです。こだわりの詰まった素晴らしいデザインのお墓であっても、通いづらい場所にあれば足が遠のいてしまいます。

お墓までの距離、交通手段、駐車場の有無などをよく確認して、なるべくお墓参りのしやすい墓地・霊園を選びましょう。

車でのアクセスがしやすい場所であっても、公共交通機関について調べておくことが肝心です。お墓参りをする方が高齢になれば、車の運転は難しくなります。可能であれば、年を取っても負担なく通える場所を選択したいところです。

なかには、先祖代々が住んでいる土地ではなく、子や孫が住んでいる土地にお墓を建てる方もいらっしゃいます。お墓参りをする方の都合を考慮しながら、お墓を建てる場所を決めましょう。

◇インターネットで情報を集める

お墓の希望条件がまとまったら、インターネットでお墓に関する情報収集を行ないます。まずは、お墓を建てたい地域にどのような墓地・霊園があるのか、検索で探しましょう。

お墓探しを効率的に行ないたいなら、お墓専門の検索サイトを活用するのがおすすめです。「心のお墓」でも、場所・目的・特徴・お悩みを指定するだけで、希望条件に合致するお墓を簡単に見つけられます。

お墓の検索ページはこちら

◇複数の場所を比較する

インターネット検索やお墓探しのサイトから、候補となる墓地・霊園を複数選びましょう。

候補があまりに多すぎると、すべての情報をチェックするだけで時間がかかります。希望のエリアのなかから、まずは3つ程度選定するのがおすすめです。

インターネットの情報だけではわからない部分もあるので、問い合わせや資料請求も行ないます。家族と事前に話し合った内容をもとに、希望条件に合うかチェックしてください。

◇宗教に関する制限を確認する

お墓を建てる場所を選ぶとき、宗教に関する制限をよく確認しなくてはなりません。ホームページや資料には「宗教自由」「宗旨・宗派不問」などと記載されています。

「宗教自由」「宗旨・宗派不問」は意味が異なるため、申し込みの際は注意が必要です。

・宗教自由:何の宗教でもOK。無宗教でも利用できる。
・宗旨・宗派不問:仏教なら何の宗派でもOK。

ただし実際のところ、「宗旨・宗派不問」と「宗教不問」を同じ意味で使っているケースもあります。お墓を建てる際には、墓地・霊園の管理者に念のため詳細を確認しておきましょう。

◇現地見学をして雰囲気を確かめる

希望条件に合うお墓を見つけたら、現地見学を行ないます。現地に足を運ぶことで、文字や写真からは得られない情報を得られるはずです。

設備は充実しているか、共有部分の管理は行き届いているか、周辺環境はどうなのか、といった点をチェックしましょう。

設備や周辺環境だけでなく、墓地の雰囲気を確かめることも大切です。自身や家族が眠る大切な場所のため、「またこの場所に来たい」と思えるようなところが望ましいでしょう。


■まとめ

たとえ自身が所有している土地であっても、自由にお墓を建てることはできません。法律上の定めにしたがい、許可を得た墓地や霊園にお墓を建てる必要があります。ただし、遺骨をお墓に埋葬するのではなく、自宅内で保管することは可能です。

お墓選び自体は、人生のうちでそう何度も経験するものではありません。そのため、お墓選びのポイントがわからず、深く悩まれる方が多いでしょう。

家族でしっかり相談しながら、皆の心の拠り所となるお墓を見つけたいところです。

岩崎石材では多種多様なお墓をご用意しております。
まずは希望条件の優先順位を決めてから、納得できるご提案をさせていただきます。
お墓のことでお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。

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