永代供養でもお布施は用意すべき?表書きの書き方や渡し方を紹介

永代供養でもお布施は用意すべき?表書きの書き方や渡し方を紹介

継承者のいらないお墓として人気を集めているのが、永代供養付きのお墓です。永代供養とは、ご遺族の代わりに霊園や寺院が、お墓の供養・管理を行なうことを指します。 

お墓参りに行けない方にも選ばれる永代供養ですが、利用する際に僧侶へのお布施が必要な場合があります。今回は永代供養でお布施が必要なタイミングや、金額の目安、表書きの書き方や渡し方などのマナーについて、覚えておきたいポイントを解説します。

■そもそもお布施とは?

法要で渡すお布施を、僧侶の読経のお礼と認識している方は多いでしょう。しかし、本来お布施は僧侶へのお礼ではなく、僧侶を介してご本尊に捧げるものです。

なお、お布施には「財施(ざいせ)」「法施(ほうせ)」「無畏施(むいせ)」の3種類があります。

  • 財施:食べ物や金銭などを施すこと
  • 法施:仏の教えを説き、読経などをすること
  • 無畏施:恐れや不安を取り除き、安らぎを与えること 

法要で渡すお金は財施、僧侶が行なう読経は法施に該当します。つまり、「僧侶に読経をしてもらい、お布施をお渡しする」という行為は、「僧侶との間でお互いに施しをしている」という意味になります。

■永代供養のお布施はいつ必要?


「永代供養の場合は、お布施はいらないのでは?」と考える方もいるでしょう。しかし、お布施の要不要に関しては、寺院によって取り決めが異なります。

◇納骨法要時のお布施 

永代供養付きのお墓に納骨するときには、納骨法要が行なわれます。法要で読経してもらう際、僧侶にお布施を渡しますが、永代供養では必要な場合とそうでない場合があります。

お墓を契約する際は、永代供養料の内訳をよく確認しましょう。永代供養料に納骨法要時のお布施が含まれていれば、納骨の際にお布施を用意する必要はありません。

◇年忌法要のお布施  

年忌法要とは、節目となる年の命日に行なわれる法要のことです。

亡くなってから満1年で行なわれる「一周忌」以降は、「三回忌」「七回忌」「十三回忌」のタイミングで法要が行なわれます。末数が3と7の回数の法要が続いたあと、「三十三回忌」「五十回忌」を最後の法要とするのが一般的です。

通常、年忌法要で読経してもらう際は、その都度僧侶へのお布施を用意しなければなりません。ただし、永代供養は霊園・寺院に供養を任せられる仕組みのため、法要を行なわないという選択も可能です。

■永代供養のお布施はいくら?


納骨法要でお布施を渡す場合、金額の目安は3万円~5万円 程度となります。前述したとおり、永代供養料に含まれていれば用意する必要はありません。

年忌法要に関しては、一周忌で3万円~5万円、三回忌以降は1万円~5万円が目安となります。自宅や葬儀会場で行なう場合は、お車代や御膳料の用意も必要で、それぞれ5,000円~1万円 が相場となります。

お布施の金額については寺院や地域によって差があるため、わからない場合は寺院に直接聞くか、葬儀社のスタッフに相談してみましょう。事前に確認しないまま法要を行ない、のちにトラブルになる例もあるため注意が必要です。

■永代供養のお布施のマナー│お布施の包み方

続いては、永代供養のお布施のマナーについて順に確認していきましょう。まずは、お布施の包み方から解説します。

◇使用するお札の種類

葬儀で用意する「香典」の場合、新札で渡すのはマナー違反ですが、法要で渡すお布施は新札と旧札のどちらで用意しても問題ありません。

そもそも香典は、故人にお供えするためお悔やみの気持ちを込めて包むものです。一方のお布施には、僧侶への感謝を伝える意味合いもあります。

そのため、「使い古されたお札をお渡しするよりも、きれいな新札を用意するほうが良い」という考え方が一般的な地域もあります。

お札の種類で迷ったときは、新札を用意するか、旧札のなかからシワや汚れの少ないものを選ぶとよいでしょう。

◇奉書紙で包む場合

お布施を正式な方法で渡すなら、奉書紙(ほうしょし)を使用しましょう。現金を半紙などで包んで中袋を作り、その中袋を奉書紙で包みます。

【中袋の作り方】

  1. 横長の半紙を時計回りの方向へ少し傾けて、斜めになるように置く
  2. お札を肖像画が上部になるように、自分から見て真っ直ぐ縦に置く
  3. お札の端に合わせて、半紙の上下を内側に折り込む
  4. 半紙の左角とお札の左端の位置を合わせて内側に折る
  5. 左側から右側へと、半紙をお札に巻き付けるように畳む

【奉書紙の包み方】

  1. 奉書紙の裏側(ザラザラした面)を上側に向けて、縦に置く
  2. 中袋を奉書紙の中央よりも、やや左下の位置に縦に置く
  3. 左、右、下、上の順番で奉書紙を折り畳む

◇封筒で包む場合 

封筒を使用する場合は、郵便番号の枠がない、無地の白封筒を使いましょう。二重封筒は不幸の重なりを連想させるため、弔事では用いません。また、封筒が薄いと中のお札が透けてしまうため、なるべく厚いものを選びましょう。

白封筒ではなく不祝儀袋を使う地域や、黄色と白色の袋を使用する地域もあります。判断に迷うようなら、白封筒を選択するのが無難です。

◇持参する際は袱紗を使用 

お布施は、弔事用の袱紗に入れて持参するのがマナーです。慶弔どちらにも使える袱紗を1つ持っておけば、いざというときでも安心です。

  • 慶弔どちらでも使える色:濃い紫、黒、白
  • 弔事用の色:緑、紺、灰色など

■永代供養のお布施のマナー│お布施の書き方

ここからは、永代供養のお布施の白封筒について、書き方のマナーを紹介します。

◇使用する筆記用具 

お布施の表書きを入れる際は、毛筆や筆ペンを使用しましょう。香典では薄墨を使いますが、お布施では濃い墨を使います。ボールペンや鉛筆は使わないようにしてください。

◇表書きの書き方

白封筒の上段中央に、縦書きで「御布施」または「お布施」と書きます。「御礼」「志」「戒名料」「御回向料」 と書くこともありますが、浄土真宗では使わない点に注意が必要です。

地域によっても対応が変わるため、迷う場合は親族や近隣の方に念のため確認しておくとよいでしょう。

お布施袋は、表書きが印字されたものを使ってもかまいません。下段中央には、喪主の氏名や喪家の家名(○○家)を書き入れましょう。

◇中袋の書き方 

中袋の表面中央には、中に入れた金額を縦書きで大きく記載します。裏面の左側には、施主の情報(郵便番号、住所、氏名、電話番号)を縦書きで記載してください。

表面に金額を書くときは、漢数字の旧字体を使いましょう。1~10の数字は「壱・弐・参・肆・伍・陸・漆・捌・仇・拾」、千は「阡/仟」、万は「萬」、¥は「金」、円は「圓」 です。

地域によっては、金額のあとに「也」を記載する場合もあります。例えば、5万円を包む際は、「金伍萬圓也」と書きます。なお、金額は旧字体ですが、住所などの数字には一般的な漢数字を使用しましょう。

金額に旧字体が使われる理由としては、「一」「二」「三」などの漢数字の読み間違えや、金額の改ざんを防ぐためといわれています。

◇裏面の書き方

奉書紙で包む場合、白封筒に中袋を付ける場合は、白封筒の裏面は記載不要です。中袋を付けない場合は、白封筒の裏面右上に金額を、左下に施主の情報(郵便番号、住所、氏名、電話番号)を縦書きで記載しましょう。

■永代供養のお布施のマナー│お布施の渡し方

お布施を渡す際は、タイミングや渡し方にも配慮が必要です。渡し方や挨拶に関して失礼がないように、以下のマナーを押さえておきましょう。

◇お布施を手渡しするタイミング 

永代供養のお布施は、読経や法話が終わってから直接手渡しします。法要前に時間がある場合は、法要前の挨拶の際でもかまいません。また、法要の事前打ち合わせの際など、前日までにお布施を渡すケースもあります。

なお、合同法要など規模の大きい法要では、当日の受付でお布施を渡す形が一般的です。タイミングで迷うようなら、葬儀社のスタッフに相談しておくとよいでしょう。段取りについて事前に案内されたら、そのタイミングで渡せば問題ありません。

◇銀行振込で支払う場合もある 

法要時のお布施は、従来は手渡しが一般的でした。しかし最近は、銀行振込に対応している寺院も増えています。

寺院によって支払い方法が異なるため、事前に確認しておきましょう。後日振り込む場合は、何日までに振込をすべきか、支払い期限も含めて確認が必要です。

◇切手盆や袱紗に乗せるのがマナー 

お布施を持参したら、切手盆(冠婚葬祭に用いる漆塗りのお盆)にお布施を載せて渡しましょう。切手盆がないときは、袱紗を代わりに使用してください。相手側から見て表書きが正面になるようにお布施の包みを置きましょう。

◇お布施を渡す際の挨拶 

お布施を渡す際の挨拶は、簡潔なものでかまいません。法要の前に渡すなら、「本日は大変お世話になります。よろしくお願いいたします。」、法要後なら「本日は誠にありがとうございました。」など、ごく一般的な挨拶をしましょう。

法要が終わったあと、後日あらためてお礼の挨拶に伺い、お布施を渡すケースもあります。檀家の場合は今後の付き合いもあるため、前述した基本的な挨拶に加えて、世間話や今後の法要の相談もしておくとよいでしょう。

■まとめ

永代供養のお布施が必要かどうかは、寺院によって異なります。永代供養料に含まれているケースもあるため、最初の契約時に確認しておくと安心です。

お布施の金額や支払い方法について気になったときは、寺院に直接確認するとよいでしょう。葬儀社から紹介された寺院であるなら、葬儀社のスタッフに相談してみるのも良い方法です。

お布施の書き方や包み方、渡し方など、覚えておきたいマナーはたくさんあります。法要の際は今回紹介した内容を見直しつつ、余裕を持ってお布施の準備をしておきましょう。

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