そもそも「一般墓」とは?
「一般墓」とは、古くからある伝統的なお墓のことです。先祖代々のお墓を家族や一族で引き継いでいくことから、「代々墓」と呼ばれることもあります。お墓を建てようとする際には、一般墓を真っ先に思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
一般墓を建立する際は、霊園や寺院などから希望の場所を選び、墓地の使用権を購入します。墓地の契約を締結して開眼供養をしたあと、家族や一族で維持管理を行なっていくという流れです。
なお、遺骨はカロート(お墓の納骨室)に納めますが、その数に上限はありません。管理費を払い続けることで、永続的にお墓を使用できます。
東京都で一般墓を検討する際にチェックすべき4つのポイント
東京都で一般墓を検討する際は、以下のポイントを押さえておきましょう。
◇立地・アクセス
家族や一族で管理する一般墓の場合、立地・アクセスが重要になります。お墓選びの際には、電車・バスの時刻表、所要時間、道路状況、坂道の有無など、実際に見て確認するとよいでしょう。
東京都内は公共交通機関が充実し、駅近で利便性の高い墓地が豊富にあります。通いやすい場所にお墓を建てることで、無理なくお墓参りを行なえるでしょう。
◇設備の充実度や自由度
一般墓を検討する際には、駐車場、売店、法要施設、休憩所、水汲み場など、必要な設備がそろっているかを確認しましょう。都内では稀ですが、水道など基本の設備が整っていない霊園・寺院もあるため注意が必要です。
上記に併せて、ペットとの共葬墓の有無、国籍や宗教の制限の有無など、設備の自由度についてもチェックしておきましょう。
◇管理団体
墓地の種類は管理団体によって、寺院墓地、公営墓地、民営墓地の3つに分かれます。
・寺院墓地:寺院が管理。基本的には檀家のみが利用できる。
・公営墓地:自治体が管理。宗教の制限がない。倒産のリスクが少ない。
・民営墓地:おもに宗教法人・公益法人などが管理。基本は宗教の制限がない。
上記の違いを理解したうえで、最適なものを選ぶ必要があるでしょう。
◇環境
お墓周辺の環境(日当たり、水はけ、風通し、地盤、害虫の有無など)についても、念のため確認しておくと安心です。
ただし、墓地の日当たりや水はけはその日の天候にも左右されます。できれば晴れの日、雨の日など、天候が異なる日に何度か見学するのがおすすめです。このとき、他のお墓の状態についても併せてチェックしておきましょう。