ペットの供養方法とは?大切な家族の看取り方、葬儀や火葬についても解説

ペットの供養方法とは?大切な家族の看取り方、葬儀や火葬についても解説


ペットが亡くなったとき、どのような形で供養をすれば良いのでしょうか。「人間と同じようにお葬式をしてあげたい」「ゆっくり眠れるお墓を用意したい」など、ペット供養に関してはいろいろな考え方があります。

大切な家族に対して十分な見送りができるよう、いざというときの対応や供養の方法をひととおり知っておきましょう。本記事では、ペット供養の意味や看取った際の対応、そのあとの供養方法について説明します。

■そもそもペット供養とは?

人間の場合は火葬や埋葬に関して法律上のルールがあるため、それらにしたがって供養をする必要があります。しかし「ペット供養」に関しては、法律で定められた厳密な定義はありません。そのため、飼い主が望む供養スタイルに合わせて、お葬式や火葬を行なうのか、遺骨を納めるのかといった点をある程度自由に決められます。

遺骨の扱いに関しては、ペット専用のお墓を用意するケースもあれば、自宅に遺骨を安置するケースもあります。

近年は、葬儀や火葬、合祀・埋葬など、ペット供養に関して幅広く対応できる施設も登場しています。

■ペットを自宅で看取った際の対応


ペットがご自宅で亡くなった際には、まずはご遺体のケアを行ないましょう。ここでは、ペットが亡くなってから、葬儀・火葬までの基本的な流れを紹介します。

◇ご遺体のケア

ペットが亡くなった際には、手足を胸のほうに丸めて、棺に納められる体勢にしましょう。死後硬直が始まると、手足を動かせなくなってしまいます。

また、棺にご遺体を納める前に、ペットの身体を清めてあげましょう。汚れている部分をタオルなどで拭き取り、ブラッシングで毛並みを整えます。お口やお尻から体液や血液などが出てきても、慌てず丁寧に拭き取ってください。

続いて、ご遺体を納める棺(ペット用の棺桶、段ボールなど)を用意しましょう。保冷剤を使用するため、ペットの身体よりも大きすぎない程度のサイズが望ましいです。棺にはバスタオルやビニールシート、新聞紙などを敷き、体液がしみないようにしておきます。

棺にご遺体を納めたら、タオルで包んだ保冷剤を頭やお腹にあてておきます。ペットの身体をバスタオルで包み込むと、保冷効果がさらに高まります。ご遺体の状態を保てるよう、お部屋はなるべく涼しい状態にしておきましょう。

◇ペットの葬儀・火葬の手配

ご遺体のケアを終えたら、葬儀や火葬の手配を行ないます。葬儀を行ないたい場合は、火葬だけでなく葬儀も執り行なえる葬儀業者に連絡しましょう。火葬場まで送迎可能な業者、移動式の火葬車を自宅まで手配できる業者もあるので、ご遺体を運ぶのが難しい場合は検討してみてください。

ペットの火葬の際には、家族との写真や好きなフード・おやつ、手紙などを副葬品として棺に納めることが可能です。ただし金属製のもの、化学繊維が使われているものなど、火葬できないものもあります。

ペットの葬送方法は、依頼する業者ごとにサービス内容が異なります。全体の費用はいくらか、火葬後に遺骨が戻ってくるのか、といった点をよく確認しておきましょう。

■【ペット供養】初七日や四十九日の法要はある?

ペット供養においても、初七日や四十九日、百箇日、一周忌など、人間と同じような法要を行なえます。

ただし、法要を行なうかどうか、どのタイミングで行なうかは飼い主の自由です。「気持ちを整理するため」「ペットへの感謝を伝えるため」という意味合いで、人間と同じように法要を行なう方もいらっしゃいます。

ペット法要には、飼い主が手配する「個別法要」と、合同墓や納骨堂が執り行なう「合同法要」の2種類があります。合同墓や納骨堂の場合、個別法要を行なえない場合があるため注意が必要です。

ペットが亡くなった際の6つの供養方法


ここからは、ペットが亡くなった際の6つの供養方法について、それぞれの特徴や注意点などを紹介します。

◇ペットの供養方法(1)人間のお墓に埋葬する

ペットの遺骨は、人間のお墓に入れる際には「副葬品」として扱われます。副葬品をお墓に入れられるかどうかは、墓地管理者の判断次第です。一般的なお墓の場合、副葬品を入れられないケースが多いでしょう。

「ペットと同じお墓に眠りたい」という方は、人間とペットが一緒に入れるお墓を検討してみてください。ただし、ペットを先に納骨できない墓地もあるため、事前に確認が必要です。また、全体的に数が少ないため、選択の幅が狭い点がデメリットといえます。

ペットと一緒に入れるお墓を希望される方は、以下のページから検索可能です。

ペットと一緒に入れるお墓の一覧

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◇ペットの供養方法(2)納骨堂に埋葬する

納骨堂には、ペット専用の納骨堂、人間と一緒に入れる納骨堂、合祀タイプの納骨堂などさまざまな種類があります。個別スペースが用意されている納骨堂であれば、ペットの写真や供物、お花などをお供えすることが可能です。

納骨堂を契約する際は、お参りできる時間を確認しておきましょう。24時間参拝できる納骨堂なら、忙しい方でも好きなタイミングでの参拝が可能です。

契約は年単位で行なわれる場合が多いでしょう。何年ごとに契約更新があるのか、契約時の確認が必要です。

ペット供養のために定期的に法要を行なっている納骨堂もあるので、気になる方は確認しておきましょう。

◇ペットの供養方法(3)合祀墓に埋葬する

合祀墓(合同墓)とは、ほかの家のペットと一緒に埋葬するお墓のことです。永代供養であるため、子どもや孫など跡継ぎがいない方でも、安心して供養を任せられます。初期費用も比較的安く、年間管理費などの追加費用がかからない施設が多い点も特長です。

ただし、一度合祀墓に埋葬してしまうと、遺骨を個別に取り出せなくなります。合祀墓に埋葬する場合は、合祀をしても問題がないか、納得できるまで検討しましょう。

合祀について少しでも迷いがあるなら、納骨堂に一時的に納めるなど、いったん別の方法で供養するとよいでしょう。

◇ペットの供養方法(4)自宅の庭にお墓を作る

ペットの遺骨は法律上、「ご遺体」ではなく「物」として扱われます。そのため、墓地として整備されていない土地、例えば自宅の庭に埋葬しても法律違反にはなりません。ただし、他人が所有している土地、公園などに埋葬してはいけません。

自宅の庭などに埋葬する場合、ご遺体ではなく火葬したあとの遺骨を埋葬するケースが多いです。火葬を行なわずに埋葬すると、土に還る際に悪臭に悩まされる可能性があるためです。

ペットの遺骨を自然に還したいなら、骨壺から遺骨を取り出して埋葬しましょう。骨壺ごと埋葬することも可能ですが、内部にカビが生えて、遺骨の状態が悪くなるおそれがあります。

埋葬する際は、ペット用の墓石、プレートを置いておくと場所がわかりやすくなります。ペットの名前や没年月日を彫刻したり、写真やイラストをプリントしたりするのもよいでしょう。

◇ペットの供養方法(5)散骨を行なう

散骨とは、パウダー状にした遺骨を自然のなかに撒く供養方法です。ペットの遺骨の場合、自宅の庭や生前に縁のあった場所、海や山などに遺骨を撒くことが多いです。

ペットの遺骨を散骨する際は、周囲を不快な気分にさせないよう、十分な配慮が必要です。大勢が集まる場所で撒くのは避け、節度を持って行ないましょう。

散骨については、専門業者に依頼するのも一つの方法です。海上で散骨セレモニーを行なう業者、船を出さずに散骨する業者など、散骨の方法やサービス内容は業者ごとに異なるので調べてみるとよいでしょう。

また、散骨をする際は、遺骨をパウダー状にしておかなくてはなりません。しかし、大切な家族の遺骨を自分たちで粉砕するのは、精神的な負担が大きいものです。自分たちで粉骨するときれいなパウダー状にできない場合もあるため、専門業者に依頼したほうが安心です。

なお、散骨をする際は、遺骨の一部を手もとに残しておいてもかまいません。パウダー化した遺骨の一部をアクセサリーに入れて、身に着ける方もいらっしゃいます。

◇ペットの供養方法(6)手元供養を行なう

ペットの手元供養とは、ペットの遺骨をお墓に入れたり庭に埋めたりせず、自宅で保管する供養方法のことです。自宅にペット用の小さな祭壇に骨壺を安置する、アクセサリーやキーホルダーに遺骨を入れて持ち歩くなど、さまざまな方法があります。

ペットの手元供養を行なう場合は、ご遺体を火葬したのち、遺骨として返骨してもらう必要があります。そのため、火葬を業者に依頼する際には、個別で火葬してもらえる業者を選んでください。また、合同火葬(ほかのペットと一緒に火葬)を依頼すると、遺骨を個別に取り出せなくなってしまうため注意が必要です。

手元供養をする場合は、自分が供養できなくなったときの準備もしておきましょう。永久に供養し続けるのは難しいため、ペットと一緒に入れるお墓を契約する、合祀墓に埋葬する、散骨するなど、どこかのタイミングで供養方法を検討しましょう。

■まとめ

ペット供養は、人間の供養と異なり、法律的な制約が少なめです。そのため、葬儀や火葬、埋葬先、法要など、飼い主が供養のスタイルをある程度自由に決められます。

ペットと一緒に入れるお墓や、ペット用の納骨堂を選択する方もいれば、自宅の庭に埋めたり手元供養をしたりと、ペットを身近に感じながら過ごされる方もいらっしゃいます。今回紹介した6つの供養方法を参考にしながら、ペットが安心して眠れる供養スタイルを選択しましょう。

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