お墓の建て方とは?必要書類、検討から納骨まで、基本の流れを全7ステップで紹介

お墓の建て方とは?必要書類、検討から納骨まで、基本の流れを全7ステップで紹介

お墓を購入する際に、どのようにして情報を集めるべきなのか、どこで手続きをすべきなのか、迷ってしまう方も多いはずです。


この記事では、お墓の検討から納骨までの一般的な流れや必要書類について、契約前に知っておきたい情報をまとめました。お墓の建て方に関するQ&Aも紹介していますので、お墓の建て方で失敗したくない方、理想のお墓をスムーズに建てたい方は、ぜひ参考にしてください。

■お墓の建て方|基本的な流れを7ステップで解説

新しくお墓を建てる場合には、以下のような流れで進めるのが一般的です。

1.    お墓の種類を選択
2.    霊園・墓地を選択
3.    石材店を選択
4.    墓石を選択
5.    お墓の工事
6.    仕上がりの確認・支払い
7.    納骨

ここでは各ステップの内容と注意点について、詳しく解説します。

◇お墓の建て方(1)お墓の種類を選択

まずは、どのようなお墓にしたいのか、希望の条件をまとめていきます。お墓の予算、立地、交通アクセスなど、希望する条件を書き出してみましょう。

近年は墓石を建てる「一般墓」以外にも、「樹木葬」「納骨堂」「永代供養墓」などさまざまな選択肢があります。予算や希望条件がある程度決まったら、具体的なお墓の種類を決めていきましょう。

予算の上限を決めてから、お墓の候補を決めていくのも一つの方法です。例えば、予算に余裕がない場合でも、位牌型の納骨堂であれば10万円程度から利用できます。

◇お墓の建て方(2)霊園・墓地を選択

お墓の種類を決めたら、広告や雑誌、インターネットなどから霊園・墓地の情報を集めます。価格や交通アクセス、宗派などの条件を確認しながら、条件の合う霊園・墓地を探しましょう。

霊園・墓地には、自治体が管理する「公営墓地」、民間企業が管理する「民営墓地」、寺院が管理する「寺院墓地」の3種類があります。

公営墓地を希望する場合は、自治体のWebサイトや広報誌の最新情報も参考にしてください。なお、寺院墓地は檀家でなければ利用できないケースがあるため、注意が必要です。

気になる霊園・墓地を見つけたら、実際に足を運んでみることをおすすめします。お墓参りはしやすいか、周囲の環境はどうなのか、掃除は行き届いているのか、などのチェックが重要です。

◇お墓の建て方(3)石材店を選択

石材店については、依頼する店を自由に決められるケースもあれば、霊園・墓地ごとに指定石材店が決まっているケースもあります。そのため、希望する石材店がある場合は現地での見学方法に注意が必要です。

民間霊園の場合、「現地を案内してもらった石材店で契約する」ことが通例となっています。 そのため、指定石材店が複数ある霊園・墓地を見学する場合は、希望の指定石材店に先に相談してから、現地を案内してもらうのがおすすめです。

◇お墓の建て方(4)墓石を選択

石材店では、石材の種類や大きさ、形、デザイン、彫刻する文字などを決めます。オリジナルのデザインも選べるため、自分の希望を伝えてみてください。

基本的には好きなデザインの墓石を選べますが、周囲の墓石との調和にも注意が必要です。サイズや形の制限がないか、利用する霊園・寺院の規約を先に確認しておきましょう。

◇お墓の建て方(5)お墓の工事

依頼者の希望をもとにお墓の図面が作られると、いよいよ工事開始です。お墓の工事は「基礎工事→外柵設置工事→墓石設置工事」の流れで進められます。工期の目安は、2~3ヵ月程度です。

◇お墓の建て方(6)仕上がりの確認・支払い

工事が完了したら、現地でお墓の仕上がりを確認します。打ち合わせのとおりにできているか、傾きやひび割れがないかなどをチェックし、満足できたら石材店に費用を支払うという流れです。

なお、石材店によって、全額後払い、完成前・完成後の2回払いなど支払い方法が異なります。 資金に不安がある場合は、メモリアルローンの利用を事前に相談してみるのもよいでしょう。

◇お墓の建て方(7)納骨

お墓を建てたあと、開眼供養(入魂式)や納骨式を行ないます。開眼供養とは、墓石を「お参りの対象」とするための、魂を宿す儀式です。納骨の際に、開眼供養と納骨式をまとめて実施する形が多いでしょう。

開眼供養と納骨式を行なう際には、会食や引出物の準備をする必要があります。ただし、家族だけで行なうケースや、親族も含めた大人数で行なうケースなど、その規模はさまざまです。親族間での話し合いができていれば、近親者のみ・会食なしというスタイルでも問題はありません。

■お墓の建て方│購入時の必要書類


お墓を建てる際には、以下のような書類が必要です。

◇埋葬許可証

埋葬許可証とは、亡くなった方の名前や住所が記載された書類のことです。

自治体に死亡届を提出する際には「火葬許可申請書」も併せて提出し、火葬許可証を発行してもらう必要があります。火葬許可証がなければ、火葬を行なうことはできません。市区町村によっては死亡届の提出によって火葬許可証が交付される場合もあるため、お住まいの自治体に問い合わせてみるとよいでしょう。

火葬許可証を火葬場に提出して火葬を執り行なったあとには、「火葬執行済みの印」が押されたうえ返却され、埋葬許可証として使えるようになります。

埋葬許可証は、葬儀会社や火葬場の担当者が骨箱に入れてくれている可能性があるため、見あたらない場合は骨箱の中を確認してみましょう。埋葬許可証がないと、納骨ができないため注意が必要です。

◇墓地使用許可証

墓地使用許可証(永代使用書)は、霊園や墓地が発行する書類です。お墓の申し込みや入金を済ませたあと、契約の証明書類として扱われます。墓地使用許可証は墓石工事や納骨の際に必要になるため、大切に保管してください。

◇工事届

工事届は、お墓の工事内容(例:お墓を建てる区画、出入りする業者)について、霊園や墓地に届け出るための書類です。工事を担当する石材店が発行しますが、指定石材店がすでに決まっているなど、工事届の提出が不要な場合もあります。

■お墓の建て方│購入時の手続き

お墓を建てる際は、以下の手順で購入手続きを進めてください。

  1. 購入したい墓地を決める。
  2. 墓地使用申込書を提出し、墓地使用料や管理料など必要な費用を支払う。
  3. 墓地使用許可証を取得し、依頼する石材店に提出する。
  4. 石材店と打ち合わせをして墓石を決める。
  5. 霊園・墓地に工事届を提出する。
  6. 工事を実施する。
  7. 工事が終わって納骨する際に、埋葬許可証を霊園・墓地に提出する。

墓地を決めたり、必要書類を集めたりするのに手間がかかるため、納骨したい日が決まっている方は、早めに手続きを進めましょう。

■お墓の建て方に関するよくあるQ&A


◇お墓はいつまでに建てるべき?

お墓を建てる時期に特別な決まりはありませんが、四十九日や一周忌、三回忌など、法要の時期に合わせるのが一般的です。ただし、亡くなったあとに新しいお墓を建てる場合は、四十九日に間に合わせるのは難しいでしょう。

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◇お墓をすぐに建てない場合はどうする?

お墓の建立に期限はないため、納得できるお墓が見つかるまで、遺骨を手もとで保管しても問題ありません。
ただし自宅の庭など、許可を得ていない場所に勝手にお墓を建てて埋葬するのは、法律に反します。自宅の中に安置するか、一時的に預骨堂へ預けましょう。

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◇生前にお墓を建てられる?

生きているうちに、自分のお墓を用意することも可能です。生前墓のメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

  • 生前に準備するため、残された家族の負担が少ない
  • お墓の種類、デザインなどを自分で決められる
  • お墓にかかる費用が明確になる
  • お墓は非課税財産であるため、相続税の節約になる

ただし、納骨していない状態でも管理料が発生し続ける点には注意が必要です。

◇お墓は梅雨でも建てられる?

お墓を建てる時期にこだわりがないなら、梅雨など雨が多い時期はなるべく避けたほうがよいでしょう。雨の日でも納骨式はできますが、足場の悪い場所に墓地がある場合、足を滑らせてけがをするおそれがあります。

雨が少なく気候の良い時期のほうが工事はスムーズに進み、納骨式と雨が重なる心配も少なくなるでしょう。ただし春と秋は工事の依頼も増えやすいため、そもそも予約をとれない可能性があります。墓地の場所や地域によっても異なるため、気になる方は石材店に相談してみましょう。

◇墓石が安くなる時期はある?

墓石が安い時期に決まった傾向はありません。なかには、お盆やお彼岸の時期に割引セールを行なう石材店もあるため、各石材店のセール情報をこまめにチェックしておきましょう。

お得なタイミングで墓石を購入することも大切ですが、それ以上に、信頼できる石材店を見つけることが重要です。価格の安さだけで決めるのではなく、適切な価格であるか、質問に真摯に答えてくれるかといった点もチェックしてみてください。

◇お墓のデザインは周囲に合わせるべき?

お墓のデザインを決める際は、周囲の墓石とのバランスも考えましょう。もちろん、色や形にこだわったり、独創的なデザインの墓石を作ったりするのも素敵ですが、ほかの墓石と並んだときに調和が悪く、違和感が出てしまうことがあります。

墓石のデザインで迷ったときは、周囲の墓石の大きさや高さと合わせると失敗しにくいでしょう。また、デザインに制限がある霊園・墓地もあるため、契約時によく確認しておくことが大切です。

◇建立日はいつでもよい?六陽は関係ある?

お葬式の場合、六陽の「友引」「仏滅」を避けたほうがよいといわれています。しかしお墓を建てる際は、六陽を気にする必要はありません。

◇お墓を建てる方角は気にするべき?

「西方浄土に向かってお参りできる東向き・南向きが良い」「お釈迦様が亡くなったときの頭の方角が北だから、北向きは縁起が悪い」といわれることもあります。しかし、お墓の方角について正式な決まりはありません。

基本的には方角だけにこだわらず、その墓地の雰囲気やお参りのしやすさ、周辺の環境などを含めて検討するのがよいでしょう。

◇宗派が違う者同士で一緒のお墓に入れる?

夫婦間で宗派が異なる場合は、どちらかの宗派のお墓に入る、または宗派不問のお墓を選択する必要があります。宗教について制限がある霊園・墓地もあるため、先に確認しておきましょう。

◇お墓の建立者名は誰の名前にする?

墓石に彫る建立者名については、誰の名前でもかまいません。施主、お墓の承継者の名前のみを彫るのも、兄弟姉妹、夫婦など複数名の名前を彫るのも自由です。なかには、墓石の購入費を一番多く出した方の名前を彫るケースもあります。

◇お墓を建てる費用を抑えるには?

お墓の費用をできるだけ抑えたいなら、合祀墓、納骨堂、樹木葬などのお墓を選ぶことをおすすめします。墓石を建てないお墓や、個別安置ではなく合祀タイプのお墓を選ぶことで、費用を抑えられます。
墓石を用意したい場合は、石材のグレードを落としたり、立地を見直したりしてみましょう。

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■まとめ

お墓を建てる際には、事前に調べなくてはならない点が多々あります。費用や立地・交通アクセス・施設の充実度・宗旨宗派・周辺環境など、人によってこだわりたい部分はさまざまです。何を優先したいのかをしっかりと考えたうえで、情報収集や現地見学を行ないましょう。

お墓を建てる際の注意事項や必要書類について事前に知っておくことで、いざというときでも安心して手続きを進められます。

お墓に関するお悩みは、お墓のプロに相談するのが確実です。お墓の選び方で気になるところがあれば、岩崎石材にぜひお気軽にお問い合わせください。

岩崎石材では、多種多様なお墓をご用意しております。まずは希望条件の優先順位を決めてから、納得できるご提案をさせていただきます。

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