納骨堂のおもな種類5選|費用目安や選び方のポイントを全解説

納骨堂のおもな種類5選|費用目安や選び方のポイントを全解説


納骨堂について、どのようなイメージをお持ちでしょうか。納骨堂が屋内型のお墓であることは知っていても、その種類や仕組みまで詳しく知らないという方もいるかもしれません。

納骨堂の代表的な種類は、以下の5つです。

  1. 位牌型
  2. ロッカー型
  3. 仏壇型
  4. 自動搬送型
  5. 墓石型

今回はそれぞれの特徴と費用目安、選び方のポイントを解説します。

■納骨堂の種類(1)位牌型納骨堂 の特徴

位牌型納骨堂とは、位牌をシンボルとして祀る形式の納骨堂です。位牌には故人の生前の名前、戒名や没年月日が記載され、お参りの対象として納骨堂に安置されます。位牌には故人の魂が宿るとされ、古くから大切に扱われてきました。

位牌型納骨堂には、位牌と遺骨を分けて収蔵するタイプ、同じ場所に安置するタイプの2種類があります。位牌と遺骨を分けるタイプの場合、個別でのお参りスペースはありません。

一方、位牌と遺骨を同じ場所に安置するタイプの場合、位牌を飾る棚の下に遺骨を安置する形がほとんどです。個別にお参りができますが、別々に収蔵するタイプと比べると費用はやや高めです。

なお、納骨堂に設置する位牌は、全体としてのまとまりを保てるよう、デザインが統一されている場合があります。

【位牌型納骨堂は、こんな方におすすめ】

  • 納骨堂を可能な限り安価に利用したい
  • 自宅に仏壇がないため、納骨堂に位牌と遺骨を預けたい

■納骨堂の種類(2)ロッカー型納骨堂 の特徴

ロッカー型納骨堂とは、コインロッカーのような扉付きの棚に骨壺を納める形式の納骨堂です。棚には遺骨だけでなく、位牌や形見なども納められます。

ロッカー型は安価に利用できますが、棚の位置によって価格設定が変わります。最上段や最下段などお参りしにくい位置の棚は、中央付近の棚よりも低価格で利用できるケースが多いようです。

お参りの際は、モニュメントが祀られている区画でお参りをするか、棚から遺骨を取り出してお参りをします。

お供え物やお花を置けるかどうかはその施設のルールによるので、契約する前に確認しておきましょう。また、棚が上下左右に並んでいるため、ほかの方とタイミングが重なると、ゆっくりお参りできないこともあります。

【ロッカー型納骨堂は、こんな方におすすめ】

  • 遺骨と一緒に位牌や形見を納めたい
  • 納骨堂の費用をなるべく抑えたい
  • 一時預かりをしてほしい

■納骨堂の種類(3)仏壇型納骨堂の特徴 

仏壇型納骨堂とは、建物内に複数の仏壇が並ぶ納骨堂のことです。仏壇は上下に分かれており、下段に骨壺を納められます。扉や内部に立派な装飾が施されている仏壇も多いので、見栄えの良さを重視したい場合にもおすすめです。

納骨堂では独立した1つの仏壇を利用できるため、専用のスペースでゆっくりとお参りができます。自宅にある一般的な仏壇と同じように、線香や蝋燭、お花やお菓子などをお供えして、仏壇に手を合わせることができるでしょう。

仏壇型納骨堂のメリットは、子や孫に継承して利用できる点です。ほかの納骨堂よりも納骨スペースが広いため、先祖や家族の遺骨をまとめて安置できます。

【仏壇型納骨堂は、こんな方におすすめ】

  • 家族で継承して使いたい
  • 複数人の遺骨を安置したい
  • 個別のスペースでお参りをしたい

■納骨堂の種類(4)自動搬送型納骨堂の特徴 

自動搬送型納骨堂とは、ICカードを使って機械を操作し、遺骨を呼び出すタイプの納骨堂です。遺骨は収納棚に保管されており、ICカードで呼び出された際に参拝ブースに自動で運ばれます。

自動搬送型納骨堂なら、敷地面積の狭い施設であってもビル型の建物に多くの遺骨を納められます。このため、交通アクセスの良い都市部に作られることが多い傾向にあります。

お参りの際は、共通の参拝スペースで行なう形となります。お供え物やお花は、施設側が用意したものをそのまま供えることが多いでしょう。参拝する際に持ち物を気にしなくて良い点、掃除をする必要がない点がメリットです。

また、自動搬送型の場合はICカードがないと遺骨を呼び出せません。入館制限のある施設もあり、セキュリティ面でも安心できるでしょう。

【自動搬送型納骨堂は、こんな方におすすめ】

  • 都市部の納骨堂を希望している
  • セキュリティ面を重視したい

■納骨堂の種類(5)墓石型納骨堂の特徴 

墓石型納骨堂とは、室内に墓石を建てるタイプの納骨堂です。室内墓所、堂内墓所とも呼ばれます。墓石代が必要であるため、納骨堂のなかでも高価な部類です。

納骨堂内の墓石は、一般的なお墓と似たような見た目をしており、線香やお花を供えられます。天候を気にせず、雨が降っている日でもお参りが可能です。

屋内に墓石が設置されているため、日光や風雨による影響を受けにくいのもメリットです。定期的な掃除やお手入れは必要ですが、外にある墓石よりも汚れにくく、雑草の除去も必要ありません。

一般的なお墓と納骨堂で迷っている場合は、両方の特徴を兼ね備えた墓石型納骨堂を検討してみるのもよいでしょう。

【墓石型納骨堂は、こんな方におすすめ】

  • 墓石を建てたい
  • 墓石の管理を楽にしたい
  • 伝統的な形式でお墓参りをしたい

■納骨堂の費用目安 

納骨堂を利用する際の費用目安は以下のとおりです。

  • 位牌型:10万円~
  • ロッカー型:20万円~
  • 仏壇型:個人用30万円~、家族用100万円~
  • 自動搬送型:50~100万円程度
  • 墓石型:100~200万円程度 

費用を抑えたい方は、位牌型の納骨堂のなかから探してみるとよいでしょう。ただし、上記はあくまでも目安であり、施設の立地や納骨スペースの広さによっても価格は変わります。

また、納骨堂ごとにプラン内容が異なる点にも注意が必要です。納骨堂を利用する際には、納骨堂の使用量、永代供養料、年間管理料、戒名料、納骨式の法要料、銘板・墓誌の彫刻料などが必要になります。

費用が安すぎる場合は特に注意が必要です。あとから追加費用が必要になるケースもあるので、プランの内訳をよく確認しておきましょう。

納骨堂の費用を安くする方法を詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

関連記事:納骨堂にかかる費用とは?種類別の費用相場、金額を安くする方法を解説 

東京の納骨堂はこちら

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■納骨堂の生前購入について 

「自分が入るお墓を自分で決めたい」「家族の負担を減らしたい」という方は、納骨堂の生前購入を検討してみてはいかがでしょうか。近年は、終活に取り組む方も増えてきており、お墓の生前予約に注目が集まっています。

生前に納骨堂を決めておけば、亡くなったあとに急いでお墓探しをする必要がありません。契約した納骨堂に速やかに遺骨を移せるので、残された家族の負担を少なくできるでしょう。

また、納骨堂の生前購入は相続税の節約にもつながります。納骨堂は祭祀財産であり、相続税の課税対象にはなりません。つまり、納骨堂のための現金を残しておくよりも生前購入した納骨堂を継承するほうが、購入代金の分だけ節税できるのです。

■納骨堂を選ぶ際の確認ポイント


納骨堂を選ぶ際には、以下のポイントを契約前に確認しておきましょう。

  • 個別安置期間を確認する
  • 参拝方法を確認する
  • 収容可能な人数を確認する
  • 交通アクセスを確認する
  • 建物の老朽化、災害時の対応を確認する

◇個別安置期間を確認する 

納骨堂では個別安置期間が定められており、その期間を超えると遺骨は合祀されます。一般的には、33回忌 のタイミングで合祀されるケースが多いでしょう。合祀される前であれば、途中で遺骨を取り出して別のお墓に移すことも可能です。

個別安置期間の長さによって、必要な金額も変わってきます。最初から合祀を選択できるケース、骨壺を半永久的に安置してもらえるケースもあるので、契約時の確認が大切です。

◇参拝方法を確認する 

納骨堂の種類や施設によって、参拝のルールは異なります。契約後に想像と違うお墓参りのかたちとなり、後悔するケースも少なくありません。

納骨堂を見学する際は、参拝ブースの雰囲気を確認しておきましょう。施設の利便性も大切ですが、気持ちよく参拝できるかどうかも重要です。

なかには、遺骨の前で参拝できない、お供えを自由にできない、といった納骨堂もあります。また、参拝時間が決まっているところもあるので、併せて確認しておきましょう。

◇収容可能な人数を確認する 

納骨堂には、個人用、夫婦用、家族用などさまざまな種類があります。納骨可能な人数に違いがあるので、複数人で利用する場合は事前に確認が必要です。

また、骨壺と骨袋のどちらで納めるのかによっても、収容可能な人数が変わってきます。骨袋なら全員分納骨できますが、骨壺の場合は、すべてを納骨できないケースもあるので気を付けましょう。

遺骨を追加する際には、追加料金が発生するケースもあります。追加した場合の料金体系も確認しておくと安心です。

◇交通アクセスを確認する 

納骨堂は、駅近など比較的交通アクセスの良い場所に建てられていることが多いです。可能なら、高齢になってからでも通いやすい施設を選ぶのがおすすめです。

車で通う予定の方は、駐車場の有無を確認します。ただし車を運転できる方も、見学の際は公共交通機関のルートを確認しておくとよいでしょう。

また、高齢になった際、車以外の方法で通うことになるかもしれません。送迎シャトルバスのある施設、電車やバスの本数が多い地域なら、車がなくてもお参りしやすいでしょう。

◇建物の老朽化、災害時の対応を確認する 

納骨堂の老朽化にともない、管理者から修繕費を請求されるケースがあります。突然、修繕費を請求され、管理者と利用者の間でトラブルになることも少なくありません。

建物の修繕費は、年間管理費に含まれている場合もありますが、その都度負担する形式の場合は注意が必要です。さらに、建物の寿命によって納骨堂がなくなる可能性もゼロではありません。その点も含めて、納骨堂の契約時に確認が必要です。

■まとめ

納骨堂と一口にいっても、ロッカーや仏壇など個別スペースを利用できるタイプから、伝統的なお墓のように墓石を建てるタイプまで、さまざまな種類があります。必要な費用にも差があるので、予算と相談しながら希望条件に合うお墓を探してみてください。

「お墓の準備を自分で行ないたい」という方は、納骨堂を生前購入するのもおすすめです。個別安置期間や参拝方法、収容可能人数などを十分に確認することで、安心して利用できる納骨堂が見つかるでしょう。

岩崎石材では多種多様なお墓をご用意しております。まずは希望条件の優先順位を決めてから、納得できるご提案をさせていただきます。

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