お墓探しの手順7ステップ、選び方を全解説!理想の霊園・墓地の見つけ方とは?

お墓探しの手順7ステップ、選び方を全解説!理想の霊園・墓地の見つけ方とは?


大切な人や自分自身が眠ることになるお墓ですが、その探し方や購入までの手順についてよく知らないという方も多いのではないでしょうか。お墓探しをする必要性に迫られたとき、何から始めれば良いのか途方に暮れてしまう方も少なくありません。

本記事では、これからお墓探しを始める方に向けて、契約までのおおまかな手順や選び方を解説します。お墓探しで後悔しないために、基本的なポイントをしっかりと押さえておきましょう。

記事の後半では、お墓の代表的な種類として、一般墓、永代供養墓、樹木葬、納骨堂について説明していますので、お墓選びで失敗したくない方はぜひ参考にしてください。

■お墓探しの手順【全7ステップ】

 
お墓探しを行なう際には、事前に考えなければならないことがたくさんあります。コツを押さえて効率的な探し方をすることで、理想のお墓を見つけやすくなるでしょう。

そこでまずは、お墓探しの手順と注意点について、7ステップに分けて解説します。

◇お墓探しの手順(1)家族と話し合う

お墓を建てて家族や親族で代々継承していくスタイル、皆でお参りをするスタイルは、古くから受け継がれてきた日本の風習です。しかし少子高齢化、核家族化が進む現代においては、従来のようなお墓の継承が難しくなってきました。

お墓を管理する人、費用を支払う人がいなければ、お墓の維持・管理ができません。誰がお墓の継承者となるのか、家族間で大きなトラブルになることもあります。

お墓を探す前に、どのようなお墓が良いのか、家族と一緒に意見をまとめておきましょう。話し合う内容の例は、以下のとおりです。

  • 既にあるお墓をどうするか
  • 希望のお墓の種類
  • 誰がお墓を引き継ぐのか
  • 継承の不要なお墓を選ぶかどうか
  • お墓の予算
  • 誰がお墓の費用を支払うか
  • どこにお墓を建てるか
  • 家族内で宗教・宗派が異なる場合、どうするか

継承問題が心配なら、継承が不要な「永代供養付きのお墓」がおすすめです。屋外型の永代供養墓の例としては、「単独墓」「集合墓」「合祀墓」「樹木葬」、屋内型としては「納骨堂」などがあります。永代供養に関して詳しくは、以下の記事を併せてご覧ください。

関連記事:
永代供養とは?仕組みや費用など気になるポイントをわかりやすく解説

◇お墓探しの手順(2)予算を決める

霊園・墓地の候補を探す前に、お墓にかけられる予算をあらかじめ決めておきます。何にこだわって、どの部分を節約するのかは、家族によってさまざまです。

なお一般墓の費用目安は、約100~350万円とされています。一般墓は墓石代の金額が大きいため、他のお墓と比べると高めの金額設定です。

費用をできるだけ抑えたい方は、納骨堂や樹木葬なども検討してみてください。納骨堂(位牌型)、樹木葬(合祀型)であれば、少ない金額からでも利用可能です。

納骨堂の費用(目安)
●位牌型:10万円~
●ロッカー型:20万円~
●仏壇型:(個人用)30万円~、(家族用)100万円~
●自動搬送型:50~100万円

樹木葬の費用(目安)
●合祀型:5~20万円
●集合型:15~60万円
●個別型:20~150万円

予算内に収まるように、複数の霊園・墓地を比較検討する必要があるでしょう。納骨堂と樹木葬の費用相場については、下記の記事を参考にしてください。

関連記事:
お墓の費用相場はどれくらい?安く購入して負担を減らすコツを解説
樹木葬の費用相場とは?その内訳と金額を抑える5つのポイントを解説

◇お墓探しの手順(3)霊園・墓地の候補を探す

お墓のイメージがある程度固まったら、インターネットで条件に合う霊園・墓地を探しましょう。お墓探しのサイト「心のお墓」では、希望する「場所」「目的」「特徴」を指定して検索できます。


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下記のように、「東京都」「千葉県」「埼玉県」「神奈川県」の4つの地域から選択可能です。


「一般墓」「樹木葬」「永代供養墓」「納骨堂」の4つのなかから、気になるお墓を選びましょう。継承者のいらないお墓をお探しの方は、樹木葬、永代供養墓、納骨堂のなかからご選択ください。


「ペットと一緒」「寺院墓地」「芝生霊園」「バリアフリー設計」「宗教・宗派自由」「駅ちか」からお墓の特徴別に絞り込むことが可能です。


また、以下のようなお悩みから、お墓を検索することも可能です。

  • 入れるお墓がない
  • 管理する人がいない
  • 遺骨を預けたい
  • 法要の場所がない
  • お墓が買えない

気になる霊園・墓地を見つけたら、まずは資料請求をしてみましょう。

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◇お墓探しの手順(4)現地を見学する

各地のお墓の情報を調べたら、数ヵ所に絞って現地見学をしてみてください。Webサイトや資料からでも情報は得られますが、実際の雰囲気、管理状況、スタッフの対応、周辺環境など、写真や文字だけではわからない部分もあります。

現地見学の際は、以下の持ち物を用意しておきましょう。

  • カメラ:霊園・墓地の様子、設備を記録する
  • メジャー:墓地の一区画あたりの広さを測定する
  • 方位磁石:墓石の向きを確認する
  • メモ・筆記用具:現地で気になった点、スタッフの説明などを記録する

可能であれば、近隣の霊園もまとめて見学しましょう。実際に現地を訪れることで、印象が大きく変わって即決できることも珍しくありません。

なお、現地見学をする際は、Webサイトか電話で見学の予約を行ないます。予約をせずに訪問してしまうと、対応できるスタッフがいない場合があるため注意しましょう。

◇お墓探しの手順(5)石材店を決める

霊園・墓地ごとに、依頼できる石材店が決まっている場合があります。この仕組みを「指定石材店制度」と呼びます。

民間霊園や寺院墓地の場合は、石材店の指定があるケースがほとんどです。石材店を自分で選びたい方は、その点を理解したうえで霊園・墓地を決める必要があります。

霊園・墓地の現地見学をした時点で、担当の石材店が決まる場合もある点に留意しましょう。例えば、石材店のチラシを持って現地見学に行った場合、そのチラシの石材店が担当となります。

自分で石材店を選びたいなら、現地見学の予約を入れる前に、霊園・墓地の指定石材店について詳細を調べておきましょう。

なお、公営墓地の場合は指定石材店制度がないため、自由に石材店を決めることができます。

石材店を選ぶときは、営業担当者の知識量、丁寧さをよく確認してください。石材について詳細を説明できるか、価格に関する質問に答えてくれるか、といった点も併せてチェックしたいポイントです。

石材店の選び方についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

関連記事:
石材店の選び方を徹底解説!墓石を建てる際に知っておきたいポイント6選

◇お墓探しの手順(6)墓石を決める

墓石と一口にいっても、大きさや形、デザイン、文字、石材の種類によって費用も大きく変わります。予算と相談しながら、自分たちが納得できる墓石を選びましょう。

お墓のデザインには、和型墓石、洋型墓石、デザイン墓石などがあります。

  • 和型墓石:日本に古くからある、伝統的な形のお墓
  • 洋型墓石:欧米風の背の低い墓石。ストレート型・オルガン型など
  • デザイン墓石:独創的なデザインのお墓。形状や文字彫刻などの自由度が高い

好みに応じて、デザイン墓石のような個性的な墓石を建てることも可能です。ただし、霊園・墓地ごとに「デザイン墓石はNG」といった決まり事があるケースも少なくありません。デザイン重視で墓石を選びたい方は、その点も含めて検討が必要です。

また、墓石を選ぶ際には、以下のポイントを確認しておきましょう。

  • 吸水率:水を吸いにくいほうが劣化しにくく、美しい状態を長く保てる
  • 硬度:硬度の高い石材のほうが耐久性に優れており、倒壊のリスクが低い
  • 見かけ比重:同じ体積の水と比較した際の重さ

なお、国産と外国産の墓石を比較すると、国産の方が産出量が少なく、希少性が高めです。ブランドとして販売されており、外国産と比べると値段が高く設定されています。

◇お墓探しの手順(7)最終チェック後に契約を結ぶ

購入する墓石を決めたら、契約前に最終チェックを行ないます。墓石工事の詳細、完成予定の図面、費用の支払い方法、完成予定時期、アフターサービスなど、すべてを確認したうえで石材店と契約しましょう。

契約内容に気になるところがあれば、納得できるまで確認することが大切です。なお、墓石工事の完了後のチェックも、見落としがないよう丁寧に行なってください。

■【お墓の選び方】お墓探しの際に確認すべきポイント

 
続いては、お墓探しで気を付けたいポイントを7つ紹介します。

◇お墓の場所

候補となるお墓を見つけたら、交通アクセスをよく確認しましょう。駅から何分かかるのか、電車とバスの乗り換え回数、混雑度、本数なども重要です。現地見学の際に、実際に使用する可能性の高いルートで通えば、利便性もチェックできます。

歳を取って長時間歩くのが難しくなったとき、車に乗らなくなったときのことも考えながら選んでみましょう。将来の自分や家族のために、できるだけ通いやすい場所にするのが理想的です。

◇お墓の種類

お墓には、一般墓・樹木葬・永代供養墓・納骨堂など複数の選択肢があります。

・    一般墓:墓石を建てる伝統的なお墓。お墓を管理する人が必要。
・    樹木葬:墓石の代わりに樹木や草花をシンボルとするお墓。
・    永代供養墓:継承者不要のお墓。霊園・寺院が代わりに管理を行なう。
・    納骨堂:施設内に遺骨を安置。位牌型・仏壇型・ロッカー型・自動搬送型がある。

多くの方がイメージするのは、墓石を建てる伝統的な一般墓かもしれません。しかし近年は、墓石を建てないスタイルのお墓を選ぶ方が増えつつあります。

それぞれにメリット・デメリットがあるため、故人や家族の希望に合わせて選びたいところです。詳しくは下記の記事もご参照ください。

関連記事:
代表的なお墓の種類とは?それぞれの特徴や選び方のポイントを紹介

◇管理団体

お墓の管理団体には、自治体(公営霊園)、公益法人(民間霊園)、寺院(寺院墓地)の3種類があります。

・    公営霊園:管理料が安い。応募者が多い場合は抽選。
・    民間霊園:霊園ごとに特色が異なり選択肢が多い。費用が高め。
・    寺院墓地:檀家になることが条件となる墓地がほとんど。宗教上の制約に注意。

どの管理団体が最適か、最終判断は現地見学をしてから行なうのがおすすめです。

関連記事:
公営墓地とは?寺院・民営との違いや申し込み手順を紹介
寺院墓地とは?お寺にお墓を建てる場合のトラブル例も紹介

◇宗派

霊園・墓地には、宗派に関する文言が記載されています。よくあるのは「宗教不問」「宗教自由」「宗旨・宗派不問」ですが、それぞれ意味が異なるため注意が必要です。

・    「宗教不問」「宗教自由」:宗教の制限がない。無宗教の方も使用可能。
・    「宗旨・宗派不問」:仏教ならどの宗派でも使用可能。

ただし、「宗旨・宗派不問」については、以下のように複数の意味で使われる場合もあるため、注意してください。

1.    「宗教不問」「宗教自由」と同様の意味。
2.    仏教のなかでも、在来仏教(十三宗)に限定される。
3.    過去の宗教(宗旨・宗派)は問わないが、改宗が必要。

霊園・墓地によって解釈が異なるため、事前に詳細の確認が必要です。お墓を継承する予定なら、お墓を購入する方だけでなく、家族や親族の信仰する宗教、宗旨・宗派についても確認しましょう。

◇環境

お墓の現地見学をする際には、施設内の日当たり、風通し、水はけ、害虫の多さなどをチェックしてください。お墓は風雨にさらされるものなので、その土地の性質によってお手入れのしやすさも変わってきます。

お墓参りのときに心穏やかに過ごせるのか、大事な人が眠る場所としてふさわしいのか、現地に足を運んで雰囲気を感じ取ることが大切です。施設内だけでなく、周辺の環境も併せて確認しておきましょう。

◇設備・サービス

霊園・墓地ごとに、設備やサービス内容は異なります。特に、以下のポイントは重要な項目なので、必ず押さえておきましょう。

・    法要施設・休憩所はあるか
・    線香・供花を現地で購入できるか
・    駐車場は何台まで利用できるか
・    バリアフリー設備は充実しているか
・    送迎バスは利用できるか
・    施設に管理人が常駐しているか
・    お手入れ用の掃除用具は用意されているか

◇管理状況

お墓を美しい状態で維持するには、霊園・墓地の管理体制がしっかりしていることが不可欠です。お墓の管理費を納めていても、その霊園・墓地の管理体制が十分でないことがあります。

現地見学の際には、お墓の清掃状況、管理人の対応、古いお墓の傷み具合などを細かくチェックしてみてください。

お墓の管理が行き届いていなければ、お墓参りの際のお手入れの負担が増えてしまいます。余分な費用負担を避けるためにも、契約前にしっかりと確認しましょう。

なお、比較的新しい霊園・墓地の場合は、管理状況が良いのか、単に設備が新しいだけなのか判断しづらいかもしれません。管理人に気になることを質問しながら、安心して任せられる霊園・墓地を選ぶことが大事です。

■お墓の種類と選び方のポイント


ここでは、お墓探しの際に知っておきたいお墓の種類と、それぞれのメリット・デメリット、選び方のポイントについて、詳しく解説します。

◇お墓の種類(1)一般墓

一般墓とは、家単位で継承するお墓のことです。継承者を立てて、先祖代々受け継いでいく形で供養を行ないます。

従来は和型の墓石が多く使用されていましたが、近年は洋型やデザイン墓石など、多種多様な墓石が建てられています。

・一般墓のメリット・デメリット

一般墓は家族や親族で受け継ぎ、継続的に管理をしていくものです。家族や親族間で協力しながら手厚い供養を続けるため、心の拠り所としてとらえやすいでしょう。

昔からなじみ深い形態のお墓であり、伝統や宗教観を大切にしたい方に向いています。多くの方が思い浮かべる一般的なお墓なので、建てる際も家族や親戚からの賛同を得やすいでしょう。

一般墓のデメリットは、定期的にお墓の清掃や草むしり、修繕などが必要となる点です。引越しで遠方に移り住んだ場合、お墓参り自体が負担になることもあります。

また、一般墓は墓石を建てる分、ほかのお墓に比べると費用が高めです。初期費用だけでなく、建てたあとの年間管理費、寺院への檀家料やお布施も必要となります。

・一般墓の選び方

一般墓を選ぶ際には、運営主体の違いを理解しておくことが重要です。
一般墓のおもな運営主体は、以下のとおりです。

  • 民間霊園:宗教法人・財団法人など民間企業が運営。宗教宗派不問のところが多い。
  • 寺院墓地:寺院が管理する墓地。檀家になる必要がある。宗教宗派の制限あり。
  • 公営霊園:自治体が管理。費用は安いが申請条件が厳しめ。宗教宗派不問。
公営霊園は費用が安く人気がありますが、継承者が必須であるなど申請条件が厳しめです。募集が不定期で競争率が高く、抽選になることが多い点を理解しておきましょう。公営霊園を利用できないときのために、並行して民間霊園や寺院墓地を探しておくのが無難です。

◇お墓の種類(2)永代供養墓


継承がいらないお墓のことを、永代供養墓といいます。最初から合祀されるタイプ、個別の骨壺に納めて一定期間後に合祀されるタイプなど、さまざまなタイプから選択可能です。

なかには一般墓のように、個別の墓石を建てるタイプの永代供養墓もあります。継承者がいなくなり次第、霊園や寺院がそのお墓の管理を継承する形式です。

・永代供養墓のメリット・デメリット

永代供養墓のメリットは、お墓の維持管理をする必要がない点です。合祀型の永代供養墓なら、墓石の購入費がかからない分、一般墓よりも費用を抑えられます。

「子どもに負担をかけたくない」「無縁墓となるのを避けたい」という場合には、永代供養墓を検討してみましょう。今あるお墓の管理や承継に悩んでいる方も、永代供養墓に移すことで精神的な負担が軽くなるはずです。

しかし、永代供養墓を利用する際には、合祀のタイミングに注意する必要があります。個別の骨壺やお墓に納めるタイプであっても、一定期間が経つと合祀されるのが一般的だからです。合祀後に遺骨を取り出したり、ほかのお墓に移したりできない点は、永代供養墓のデメリットといえます。

・永代供養墓の選び方

一定期間後に合祀されるタイプの場合、納骨期間は何年なのか、期間を選択できるのか、期間の延長は可能なのか、といった点をチェックします。

供養の頻度についても、月命日のたびに供養してもらえるところ、年に1回のみのところなど、施設ごとに差があるため確認が必要です。

永代供養墓の場合、共同の祭祀所が用意されていることがあります。一般墓のようなお墓参りができない施設もあるため、現地見学の際によく確認しておきましょう。

関連記事:
永代供養墓の費用相場と内訳を全解説!墓じまいや選び方のポイントも紹介

◇お墓の種類(3)樹木葬



樹木葬とは、樹木や草花をシンボルとして埋葬する、継承者がいらないお墓です。樹木葬には、庭園型、公園型、里山型の3種類があります。

  • 庭園型:庭園のように整備されている。都市部やその近郊に多い。
  • 公園型:芝生が敷かれ公園のような雰囲気。都市部やその近郊に多い。
  • 里山型:自然の山林に埋葬する方法。遺骨を土に還す形になる。

・樹木葬のメリット・デメリット

継承者が不要なため、お墓の維持管理の心配がいりません。また、樹木葬は墓石も必要なく、一般墓よりも安価なのがメリットです。

里山型の樹木葬であれば、埋葬されたあと自然に還ることができます。したがって、「自然の中で眠りたい」という方におすすめです。

樹木葬のデメリットとしては、一般墓などと比べると、参拝する対象が漠然としている点が挙げられます。1本の樹木のもとに、複数の方の遺骨を埋葬する形の場合、個別でお参りしている感覚は薄いかもしれません。

・樹木葬の選び方

個人や家族ごとに埋葬できるタイプ、ほかの方と一緒に合祀されるタイプがあるので、申し込む前に必ず内容を確認しておきましょう。

樹木葬は夫婦や家族と一緒に利用することもできますが、納骨する人数が多い場合、かえって割高となるケースがあります。複数人で利用する可能性があるなら、樹木葬だけでなくほかのお墓も検討してみるとよいでしょう。

関連記事:
樹木葬の費用相場とは?その内訳と金額を抑える5つのポイントを解説

◇お墓の種類(4)納骨堂


納骨堂とは、故人の遺骨を納めるために作られた屋内施設のことです。かつての納骨堂は、お墓を建てるまでの一時的な預かり場所として使われていました。しかし現在は一般墓と同様に、長期間にわたって活用されるケースが増えています。

・納骨堂のメリット・デメリット

納骨堂は単身者や夫婦での利用も多く、納骨する人数に合わせて区画の広さを選択可能です。駅近の便利な立地にある施設が多いため、お参りしやすいのもメリットといえます。

雨風にさらされる心配がないので、お墓の掃除や周辺の草むしりの手間もかかりません。天候にも左右されず、空調が利いた屋内でお参りできます。

納骨堂のデメリットとしては、お墓参りの際にお線香を焚けないこと、災害などで遺骨を失う可能性があることなどが挙げられます。また、遺骨の数が多くなり、納骨スペースに収まらなくなるケースもあるため注意が必要です。

・納骨堂の選び方

納骨堂には、位牌型、ロッカー型、仏壇型、自動搬送型、墓石型など、多くの種類があります。

  • 位牌型:ひな壇に遺骨や位牌を並べる。費用を抑えたい方向け。
  • ロッカー型:ロッカーのような箱型の収蔵スペースに遺骨を納める。
  • 仏壇型:上段が仏壇、下段が納骨スペースとなる。
  • 自動搬送型:ICカードをかざすと参拝スペースまで骨壺が運ばれる。
  • 墓石型:屋内に墓石を建てて遺骨を納める。
希望の価格、利用する人数を決めてから、それらに合う納骨堂を選びたいところです。納骨堂の種類については、以下の記事を参考にしてください。


■お墓を建てない供養方法│散骨・手元供養とは?

お墓を建てて埋葬する以外の供養方法としては、故人の遺骨を自然に撒く「散骨」、遺骨を自宅に安置する「手元供養」などがあります。

◇散骨

散骨とは、遺骨を自然のなかに撒く供養方法で、「お墓はいらない」「自然に還りたい」と考える方に向いています。お墓に関連する費用(お布施、お墓の管理費など)が不要であるため、費用を安く抑えることが可能です。

ただし散骨といっても、好きな場所に好きなように遺灰を撒くことはできません。散骨の種類としては、「山岳散骨」「海洋散骨」「宇宙散骨」などがあります。海や山などに遺骨を撒いて供養したい場合は、散骨のルールに詳しい専門業者に依頼するほうが確実です。

また、遺骨が残らない点にも注意が必要です。自然の中に遺骨を撒くと、個別に取り出すことができなくなるため、家族と十分に話し合ってから散骨を行ないましょう。

◇手元供養

手元供養とは、遺骨をお墓に納めず、自宅や身近なところで保管する供養方法のことです。手元供養の方法として、以下のような選択肢があります。

  • 小さな骨壺に遺骨や遺灰を移す
  • ペンダント・ブレスレットとして身に着ける
  • キーホルダーにしてスマートフォンに付ける
  • ぬいぐるみの中の骨壺に遺骨を納める
遺骨を自宅で供養することで、故人を身近な存在として感じられるでしょう。

なお、手元供養をする際は、遺骨をすべて保管する「全骨」、一部のみ保管する「分骨」のいずれかを選択します。全骨の場合は安置するスペースが必要になるため、分骨を選ぶ方がほとんどです。

■まとめ

お墓には数多くの種類があるため、ある程度の希望条件を決めたうえで、候補となる霊園・墓地を上手に見つけたいところです。お墓のこだわりは人それぞれなので、家族でしっかりと話し合っておきましょう。

お墓探しの注意ポイントを知っておけば、満足度の高い霊園・墓地との縁もつながります。現地見学の際に何を見ておくべきなのか、事前に把握しておくとスムーズです。

一般墓や永代供養墓、樹木葬、納骨堂など、それぞれにメリット・デメリットがあります。今回紹介したお墓探しの手順7ステップを参考にしながら、条件に合う理想のお墓を選んでみてください。

岩崎石材では多種多様なお墓をご用意しております。

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